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入試方式2027年度入試読了 約8分

桜美林大学の探究入試(Spiral入試)をご紹介!(2027年度入試版)

高校での探究活動をそのまま評価する「Spiral入試」。2027年度の出願要件・選抜方法を整理。

なかてつ(中村 哲朗)Pyxis Lab 共同代表/約700大学の募集要項を毎年読み込む人

どうも、「日本一、総合型選抜の募集要項に目を通している男」なかてつです。

この記事でわかること
  1. 桜美林大学について
  2. 「探究入試(Spiral)」の中身とは?
  3. 2027年度入試の日程
  4. 対象学群と2026年度入試の結果

総合型選抜は毎年のように実施する大学や対象の学部が増えています。そうしたなか、大学独自のユニークな入試方式を取り入れているところをちょこちょこお見かけします。

今回はそのなかでも、日々の探究学習の成果で勝負することができる「探究入試」を取り入れている桜美林大学にフォーカスしてご紹介したいと思います。記事の後半では、桜美林大学以外で「探究」を名乗る入試を実施している大学もまとめてみました。

桜美林大学について

東京都町田市に本部を構える私立大学で、1946年に設立。「国際人の育成」を理念に掲げ、学部(桜美林では「学群」と呼びます)は芸術、ビジネス、教育、健康福祉、グローバルコミュニケーションなど幅広く。

町田、淵野辺、千駄ヶ谷、多摩、新宿と複数のキャンパスを持っています。2027年度入試(2027年4月入学)の総合型選抜は「総合評価方式」「基礎力評価方式」「探究入試(Spiral)」の3つの方式が柱です。

「探究入試(Spiral)」の中身とは?

Spiral入試は2022年度よりスタートした入試方式で、高校の「総合的な探究の時間」などにおける学びや経験を重視し、2段階審査で評価されます。2027年度入試の募集要項では、次の3つの型に分かれています。

<探究学習評価型>

探究学習・活動の成果をプレゼンによってアピールする型(以前の記事で「プレゼン型」としてご紹介したものです)。

  • 一次書類審査(探究学習の報告書が最も重要)
  • 二次(最終)書類審査、プレゼン、面接、口頭試問
  • 出願要件高等学校等の教育課程内外で探究活動(課題研究)に取り組み、発表実績があること

<ディスカバ!育成型>

桜美林大学が認定する「ディスカバ!」プログラムに参加し、対象学群の「Spiral認定証」を取得した人が対象。

  • 一次免除(出願書類の提出は必要)
  • 二次(最終)書類審査、プレゼン、面接

<コンテスト活用型>

大学が認定する学外のコンテスト活用型プログラム等で所定の成績を収めた人が対象。

  • 一次免除(出願書類の提出は必要)
  • 二次(最終)書類審査、プレゼン、面接

2027年度入試の日程

第1回・第2回は3つの型すべてで実施され、他大学との併願が可能です。

  • 〈第1回〉出願2026年9月1日(火)〜9月10日(木)正午(Web出願登録)、書類は9月10日(木)消印有効/二次(最終)試験:2026年10月25日(日)(学群によって10月24日(土))/結果発表:一次 2026年10月16日(金)、最終 2026年11月2日(月)
  • 〈第2回〉出願2026年10月9日(金)〜11月12日(木)正午、書類は11月12日(木)消印有効/二次(最終)試験:2026年12月12日(土)/結果発表:一次 2026年12月4日(金)、最終 2026年12月18日(金)

さらに、ディスカバ!育成型のみ第3回・第4回があり、こちらは専願・オンラインによる一括審査です。

  • 〈第3回〉出願2026年11月17日(火)〜12月8日(火)正午/審査:2027年1月9日(土)/結果発表:2027年1月15日(金)
  • 〈第4回〉出願2026年12月22日(火)〜2027年2月18日(木)正午/審査:2027年3月10日(水)/結果発表:2027年3月15日(月)

2月中旬まで出願できる総合型選抜はかなり貴重なので、探究活動に取り組んできた人は年明け以降の選択肢としても覚えておくとよさそうです。

対象学群と2026年度入試の結果

2027年度入試では、リベラルアーツ学群、グローバル・コミュニケーション学群、ビジネスマネジメント学群、健康福祉学群(健康科学・スポーツ科学・社会福祉学・精神保健福祉学・実践心理学・保育学の各専攻)、教育探究科学群で3つの型すべてを実施。

芸術文化学群(演劇・ダンス、音楽、ビジュアル・アーツ)と航空学群(航空管制、航空機管理、空港管理)はディスカバ!育成型とコンテスト活用型のみです。

主な学群の2026年度入試の結果(探究学習評価型)は次のとおりです。

桜美林大学 リベラルアーツ学群 リベラルアーツ学科

  • 募集枠27名/志願者24名/合格者16名/合格率67%(2026年度入試)
  • 2026年度入試では募集枠に志願者が届いていない状態でした。

桜美林大学 ビジネスマネジメント学群 ビジネスマネジメント学科

  • 募集枠13名/志願者23名/合格者12名/合格率52%(2026年度入試)

桜美林大学 グローバル・コミュニケーション学群 グローバル・コミュニケーション学科

  • 募集枠6名/志願者4名/合格者3名/合格率75%(2026年度入試)

桜美林大学 教育探究科学群 教育探究科学科

  • 募集枠5名/志願者3名/合格者3名/合格率100%(2026年度入試)

健康福祉学群の各専攻(募集枠1〜2名)や芸術文化学群・航空学群(募集枠1〜6名)も、志願者1〜3名に対して合格者1〜3名と、いずれも「探究の成果をきちんと示せれば通る」水準になっています。出願要件は「探究活動に取り組み、発表実績があること」で、評定平均や英語資格の縛りはありません。

ほかにも「探究」を名乗る入試がある大学

では、桜美林大学以外ではどれくらい「探究」を冠した総合型選抜があるのでしょうか。2027年度入試の当社データベースで入試方式名に「探究」を含むものを数えてみると、桜美林大学を除いて104大学(国公立4・私立100)ありました。

以前の記事で「今後多くの大学に採用されていくだろう」と書きましたが、だいぶ現実になってきましたね。その中から目立つところをいくつかご紹介します。

  • ▼早稲田大学 地域探究・貢献入試(法・教育・文化構想・文・人間科学・スポーツ科学の各学部):一次 書類審査 → 二次 筆記試験 → 最終 共通テスト(300点満点中240点以上で合格)。出願要件なし・併願可。2026年度入試は募集枠26名に志願者272名・合格者21名。
  • ▼国際基督教大学 教養学部 総合型選抜〈4月入学専願〉理数探究利用:一次 書類審査 → 二次 プレゼン、面接。全体4.0以上かつ数学または理科4.2以上。募集枠5名に志願者73名・合格者23名。
  • ▼熊本大学 共創学環 Kumamoto探究入試(総合型選抜Ⅰ グローバルリーダー育成型/地域課題解決挑戦型、総合型選抜Ⅱ プレゼンテーション型):Ⅰは大学開講のセミナー修了者が対象で書類審査と面接、Ⅱは書類審査・プレゼン・面接のあと共通テスト。出願は2026年9月28日(月)〜10月2日(金)。
  • ▼奈良女子大学 探究力入試「Q」(文・理・生活環境・工学部):一次 書類審査 → 二次 小論文、口頭試問(工学部Q2型はデータ分析・レポート・ディスカッション、Q3型はプレゼン・口頭試問)。出願要件なし。2026年度入試は募集枠34名に志願者114名・合格者24名。
  • ▼大分大学 経済学部 総合型選抜Ⅰ(課題探究):一次 書類審査 → 二次 小論文、面接。全体3.5以上かつ課題探究型学習の経験者。募集枠10名に志願者71名・合格者31名。
  • ▼関西学院大学 探究評価型入学試験(神・文・社会・法・経済ほか):一次 書類審査(探究活動の成果物を含む) → 二次 プレゼン、面接(口頭試問含む)。探究活動の発表実績と、英語CEFR B1以上または全体3.5以上。専願。2026年度入試は合計で志願者209名・合格者88名。
  • ▼日本大学 経済学部 総合型選抜 探究学習評価型:一次 書類審査 → 二次 口頭試問。全体3.7以上かつ「総合的な探究の時間」での探究活動。募集枠45名に志願者119名・合格者43名。生産工学部の第1期(探究型)は出願要件なし・併願可。
  • ▼京都産業大学 アントレプレナーシップ学環 探究・挑戦志向入試:一次 書類・動画審査 → 二次 面接。出願要件なし。募集枠10名に志願者48名・合格者14名。
  • ▼東京都市大学 デザイン・データ科学部 デザイン・データ科学探究入試:書類審査、レポート作成、面接、プレゼンの1段階選抜。出願要件なし・併願可。募集枠5名に志願者31名・合格者12名。
  • ▼武蔵野美術大学 造形構想学部 総合型選抜[前期]探究力重視方式:一次 書類審査 → 二次 面接、プレゼン。探究活動に取り組んだ経験が要件。募集枠16名に志願者29名・合格者16名。
  • ▼獨協大学 外国語学部 Q(課題探究)入試一次 書類審査 → 二次 プレゼン、面接。ドイツ語・フランス語の既習/未習でグループが分かれる。出願は2026年9月24日(木)〜10月2日(金)。

見ていただくと分かるように、「探究」と名前がついていても、桜美林大学のように探究の成果そのものを評価するところもあれば、早稲田大学や熊本大学のように最終的に共通テストを課すところもあります。名前だけで判断せず、選抜方法と出願要件は必ず募集要項で確認してくださいね。

まとめ

昨今、さまざまな高校で探究学習に力が入れられており、先んじて前衛的な取り組みをされている学校さんでは、生徒が探究学習を通して、大人でもびっくりするような成果をあげていたりします。こうした取り組みを評価してもらえて、大学受験に活かせるというのは生徒にとっても嬉しいことなのではないでしょうか。

2027年度入試では「探究」を名乗る入試が100大学を超えるまでになり、探究学習の成果で選抜する入試方式は、もはや一部のユニークな大学のものではなくなってきました。我々としては、そうした大学と高校の橋渡しができるような取り組みに、今後もっと力をいれていきたいなと思っている次第です。

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