どうも、「日本一、総合型選抜の募集要項に目を通している男」なかてつです。
この記事でわかること- 全国にはユニークな学部学科が存在する
- 福井県立大学に恐竜学部が新設された
- 初年度(2025年度入試)の総合型選抜はどうだったのか?
- 2年目(2026年度入試)はどうなったのか?
全国にはユニークな学部学科が存在する
医学部、法学部、工学部、経済学部、などなど多くの大学にあまた存在するメジャーな学部がある一方で、全国の大学には、通常とは一味違う「ユニークな学部」が存在することをご存じでしょうか。全国の大学の募集要項に目を通し総合型選抜のデータベースを作成してきた過程で、全国の大学の学部学科に触れてきた私ですが、今回ご紹介するのはそんな中でも「これはかなり思い切った学部を作ったな」と感じたものになります。
以前に開設前の段階で一度ご紹介した学部ですが、開設から2回の入試を終えた今、その後どうなったのかを追いかけてみます。
福井県立大学に恐竜学部が新設された
福井県の公立大学「福井県立大学」に、2025年4月、恐竜学部(恐竜・地質学科)が誕生しました。2024年8月30日に文部科学大臣より認可を受けて正式に発足し、初年度の2025年度入試(2025年4月入学)から総合型選抜での募集も開始しています。
福井県の豊かな自然環境を活かし、県を代表する恐竜や、地質・古気候学などについて学びつつ、学術拠点として恐竜学や地質学に関する人材育成・研究を進める、国内唯一オンリーワンの学部です。岡山理科大学にも生物地球学部に恐竜学科がありますが、学部としての発足は福井県立大学が国内初でした。
福井県勝山市の「恐竜博物館」が2023年7月にリニューアルオープンしたのも記憶に新しいところで、地域をあげて「恐竜」を看板にしている県ならではの学部と言えますね。
初年度(2025年度入試)の総合型選抜はどうだったのか?
開設前の記事では「募集枠6名(うち2名は地域枠)、出願要件は特になし、専願、一次は書類審査、二次はプレゼンと面接、共通テストなし」という内容をご紹介しました。アドミッションポリシーに「恐竜」という単語が一切出てこないのが面白い、とも書きましたね。
では初年度の結果はどうだったのか。データベース上の2025年度入試の結果は次の通りです。
福井県立大学 恐竜学部 恐竜・地質学科(総合型選抜)
募集枠6名/志願者63名/合格者10名/合格率16%(2025年度入試)
倍率:10.5倍
募集枠6名に対して志願者63名、倍率10.5倍。新規募集の学部は初年度ゆるやかになりがちと以前書きましたが、恐竜学部に関してはまったく当てはまりませんでした。
さすがオンリーワンの学部、注目度が違います。一方で合格者は募集枠を上回る10名を出しており、「志願が多かったぶん合格も多めに出す」という新設学部ならではの傾向は見られました。
2年目(2026年度入試)はどうなったのか?
2年目の2026年度入試(2026年4月入学)では、募集枠が6名から10名に増えました。
福井県立大学 恐竜学部 恐竜・地質学科(総合型選抜)
募集枠10名/志願者60名/合格者9名/合格率15%(2026年度入試)
倍率:6.0倍
出願期間:2025年9月24日~10月8日(Web出願)、書類提出は10月1日~10月8日
選抜方法:一次 書類審査 → 二次 書類審査、プレゼン、面接
出願要件:特になし
専願/共通テストなし
募集枠が増えたぶん倍率は6.0倍まで下がりましたが、志願者数は60名とほぼ横ばい。「初年度だけの一過性の人気」ではなく、2年続けて60名規模の志願が集まっているというのは、受験生の間でしっかり認知されている証拠ではないでしょうか。
合格率は2年連続で15〜16%と、総合型選抜の中ではかなり狭き門であることも変わっていません。
2027年度入試(2027年4月入学)の募集内容は?
3回目となる2027年度入試の募集要項は以下の通りです。
福井県立大学 恐竜学部 恐竜・地質学科(総合型選抜)
募集枠:6名
出願期間:2026年10月1日~10月8日(Web出願登録)
試験日程:一次 書類選考 → 二次(最終)2026年11月22日
結果発表:一次 2026年11月4日/最終 2026年12月1日
出願要件:特になし(地域枠は本人または保護者が2026年4月1日以前から引き続き福井県内に住所を有する者)
選抜方法:一次 書類審査 → 二次(最終) 書類審査、プレゼン、面接
専願/共通テストなし
募集枠は10名から6名に戻っています。2026年度入試の倍率6.0倍でも十分高いですが、枠が6名に戻ると単純計算で倍率10倍前後に戻る可能性があり、2027年度入試も引き続き激戦が予想されます。
選抜の流れ自体は初年度から変わらず、書類審査を通過したうえでプレゼンと面接に臨む形。公立大学ですが共通テストは不要ですので、「国公立大学に行くには共通テスト対策が必須」と諦めている方で、恐竜や地質、地域資源の活用などに本気で興味がある生徒は、検討してみるのもいいかもしれません。
ただし、この倍率ですので「なんとなく面白そう」では太刀打ちできないでしょう。
まとめ
初年度は倍率10.5倍、2年目は募集枠を増やしても6.0倍。「恐竜学部」は開設前の話題性だけで終わらず、2年続けて60名規模の志願者を集める人気学部になりました。
2027年度入試は募集枠が6名に戻るため、志望する人は早めの準備と、恐竜や地質への本気の関心をプレゼンで語れるようにしておくことが欠かせません。
余談ですが、私は2023年に初めて人生で福井県を訪れまして、あわら市でフィールドワークを観察してきました。あわら市は「8年連続幸福度No1」に輝いている地域で、その所以を探りに行ったわけですが、そのときの様子や感じたことをnoteにまとめてますので、よければ見てみてください(なかてつのnote:『幸福について考えないことが一番幸福なのかもしれない』)。

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