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選抜方法2027年度入試読了 約10分

小論文が不要な大学10選(2027年度入試版)

小論文が課されるのは募集要項全体の約25%。10月以降に出願できて小論文不要の大学を10校。

なかてつ(中村 哲朗)Pyxis Lab 共同代表/約700大学の募集要項を毎年読み込む人

どうも、「日本一、総合型選抜の募集要項に目を通している男」なかてつです。

この記事でわかること
  1. 選抜方法で小論文が不要な大学10選をご紹介
  2. 小論文が不要な大学10選

選抜方法で小論文が不要な大学10選をご紹介

今回は「選抜方法で小論文が不要な大学」についてご紹介したいと思います。

「総合型選抜=小論文」というイメージを持たれている方も少なくないかもしれません。それくらい総合型選抜においては、ほとんどの場合小論文が必要になってくると誤認されているケースをよく見聞きします。

しかし実際には、全国の大学の総合型選抜のデータを見ると、2027年度入試(2027年4月入学)の募集要項12,118件のうち、選抜方法に小論文が課されているのは3,011件、全体の約25%なんです(旧記事の時点では30%程度でしたので、割合としてはむしろ下がっています)。

もちろん小論文対策の過程で身につくスキルはたくさんあり、色んなことにスキルを転用できたり受験全体の効率を底上げしたりできることもあるため、「小論文対策は無駄」と言っているわけでは決してありません。

しかし、総合型選抜には小論文対策が必須だという思い込みによって、小論文がどうしても苦手でうまくできる気がしないという生徒たちが、そのまま総合型選抜を諦めてしまう事態になるのは避けたいです。今回は2027年度入試において、10月以降に出願が可能な大学に対象を絞って、小論文が不要な大学10選をご紹介したいと思います。

ちなみにこの条件(10月以降に出願可能で、選抜方法に小論文・論述を含まない)に当てはまる募集要項はデータベース上で5,266件・401大学あります。もちろん他にも小論文が不要なところはたくさんあるので、小論文が苦手な生徒も、自分が興味ある大学があれば、「もしかしたら小論文が不要かもしれない」という前提認識でチェックしてみてください。

志願者・合格者などの数値は、いずれも2026年度入試の結果です。

小論文が不要な大学10選

1.学習院大学 国際社会科学部 国際社会科学科(総合型選抜(AO))

  • 出願期間2026年10月19日〜10月22日(Web出願登録)、書類郵送は10月23日必着
  • 選抜方法一次=書類審査、二次(最終)=筆記試験、口頭試問
  • 出願要件指定の英語4技能資格・検定試験の基準を満たすこと(英検準1級合格かつCSE2304以上、TOEFL iBT 62以上、IELTS 5.5以上、GTEC 1220以上など)
  • 出願区分明記なし
  • 2026年度入試の結果募集20名・志願者130名・倍率6.5倍・合格者57名(合格率44%)

英語資格のハードルはそれなりに高いですが、志願者130名に対して合格者57名と、名前の知られた大学としてはかなり合格者を出している枠です。

2.順天堂大学 スポーツ健康科学部 スポーツ科学科(総合型選抜II A方式(一般型))

  • 出願期間2026年11月1日〜11月13日(Web出願登録)、書類は11月13日必着
  • 選抜方法一次(最終)=書類審査、面接、口頭試問
  • 出願要件特になし
  • 出願区分併願
  • 2026年度入試の結果募集35名・志願者303名・合格者49名(合格率16%)

要件なし・併願可・小論文なしと条件は緩いぶん、志願者303名と人気は相当なものです。なお、A方式との併願が前提のB方式(教員志望アピール型)、C方式(活動実績重視型)、D方式(英語資格・検定試験利用型)も同じ選抜方法で、C方式は募集15名・志願者221名・合格者23名(10%)でした。

3.立命館大学 理工学部(理工セミナー方式)

  • 出願期間2026年10月16日〜10月23日(オンライン出願登録・書類郵送とも、郵送は最終日消印有効)
  • 選抜方法一次(最終)=書類審査、筆記試験(数理科学科・物理科学科は口頭試問も)
  • 出願要件全体および数学・理科・英語の学習成績の状況がそれぞれ3.0以上、数学I・II・III・A・B・Cの履修など
  • 出願区分併願
  • 2026年度入試の結果数理科学科は募集5名・志願者17名・合格者13名(合格率76%)、電気電子工学科は募集5名・志願者8名・合格者5名(63%)、環境都市工学科は募集3名・志願者13名・合格者6名(46%)、機械工学科機械創成工学コースは募集3名・志願者13名・合格者5名(38%)、ロボティクス学科は募集3名・志願者13名・合格者5名(38%)、物理科学科は募集8名・志願者3名・合格者3名(100%)

旧記事に引き続きの登場です。数理科学科の合格率76%、物理科学科の志願者3名で合格者3名という数字は、関関同立の理工系としてはかなり狙い目ではないでしょうか。

4.東邦大学 理学部(総合入試(主体性重視型))

  • 出願期間2026年11月1日〜11月11日(Web出願登録・書類郵送とも、書類は締切日必着)
  • 選抜方法一次=書類審査、二次(最終)=筆記試験・面接(生物学科、生物分子科学科)、口頭試問・面接(情報科学科、生命圏環境科学科)、レポート作成または筆記試験・面接(物理学科)
  • 出願要件学科ごとに指定科目の履修(物理学科・生命圏環境科学科は特になし)
  • 出願区分専願
  • 2026年度入試の結果情報科学科は募集7名・志願者9名・合格者7名(合格率78%)、生物分子科学科は募集11名・志願者14名・合格者9名(64%)、生命圏環境科学科は募集11名・志願者10名・合格者6名(60%)、生物学科は募集12名・志願者27名・合格者12名(44%)、物理学科は募集6名・志願者5名・合格者2名(40%)

情報科学科と生命圏環境科学科は筆記試験もなく、口頭試問と面接だけで、合格率も6〜8割とかなり穏やかです。

5.法政大学 情報科学部 コンピュータ科学科・ディジタルメディア学科(自己推薦入学試験)

旧記事の國學院大學は、2027年度入試では各学部の公募制自己推薦(AO型)の出願が9月で締め切られ、かつ多くの学科で小論文や論述が課されるようになったため、今回は法政大学情報科学部に入れ替えました。

  • 出願期間2026年10月13日〜10月23日(書類郵送、消印有効)
  • 選抜方法一次=書類審査、二次(最終)=筆記試験、面接
  • 出願要件数学I・II・III・A・B・Cをすべて履修していること(ディジタルメディア学科は物理基礎・物理も)。英語外部試験スコアの提出は推奨
  • 出願区分明記なし
  • 2026年度入試の結果コンピュータ科学科は募集9名・志願者39名・合格者10名(合格率26%)、ディジタルメディア学科は募集9名・志願者40名・合格者7名(18%)

6.芝浦工業大学 工学部・システム理工学部ほか(理工系女子特別入学者選抜)

旧記事ではシステム理工学部数理科学科の総合型選抜をご紹介しましたが、2027年度入試のシステム理工学部総合型選抜は多くのコースで一次に小論文が入ったため、今回は小論文が不要な理工系女子特別入学者選抜をご紹介します。

  • 出願期間2026年10月1日〜10月5日(Web出願登録・書類郵送とも、郵送は消印有効)
  • 選抜方法一次(最終)=書類審査、筆記試験、面接
  • 出願要件女子であること、数学・理科の評定平均がそれぞれ3.5以上(コースにより3.8以上)、指定科目の履修、英語外部試験のスコア(英検CSE1728以上など)
  • 出願区分専願
  • 2026年度入試の結果工学部物質化学課程環境・物質工学コースは募集8名・志願者10名・合格者10名、電気電子工学課程電気・ロボット工学コースは募集6名・志願者8名・合格者8名、システム理工学部数理科学課程数理科学コースは募集6名・志願者6名・合格者6名(いずれも合格率100%)。情報・通信工学課程情報工学コースは募集6名・志願者6名・合格者4名(67%)

出願期間が10月5日までと短いのでご注意ください。該当する生徒にとっては、志願者全員合格のコースが複数あるという、かなりの狙い目です。

7.獨協大学 経済学部 経済学科・経営学科・国際環境経済学科(総合型選抜[自己推薦入試]A/Bグループ)

  • 出願期間2026年10月1日〜10月14日(書類郵送、消印有効。Web出願登録は10月1日10時から)
  • 選抜方法一次(最終)=筆記試験、面接
  • 出願要件Aグループは語学資格(英検CSE1980以上など)、Bグループは簿記2級・ITパスポート・数検2級などの資格のいずれか
  • 出願区分専願
  • 2026年度入試の結果経済学科はAグループが募集8名・志願者7名・合格者3名(合格率43%)、Bグループが募集8名・志願者6名・合格者3名(50%)。経営学科はAグループが募集8名・志願者18名・合格者5名(28%)、Bグループが募集8名・志願者17名・合格者4名(24%)

旧記事に引き続きの登場です。志願者が募集枠を下回っている経済学科は、要件さえ満たせばチャンスが大きいと思います。

なお、外国語学部のドイツ語学科・フランス語学科にも既習者向けのCグループ(筆記試験・面接、併願可)があります。

8.工学院大学 先進工学部・工学部・建築学部・情報学部(自己推薦型選抜)

  • 出願期間2026年10月1日〜10月14日(Web出願登録)
  • 選抜方法一次(最終)=書類審査、筆記試験、面接
  • 出願要件全体の学習成績の状況(評定平均値)が普通科・理数科は3.2以上、専門学科は3.5以上など
  • 出願区分併願
  • 2026年度入試の結果先進工学部生命化学科は募集3名・志願者21名・合格者15名(合格率71%)、情報学部情報通信工学科は募集5名・志願者28名・合格者19名(68%)、先進工学部機械理工学科は募集3名・志願者9名・合格者6名(67%)、応用化学科は募集3名・志願者34名・合格者21名(62%)、工学部機械システム工学科は募集6名・志願者29名・合格者15名(52%)。一方、建築学部は募集11名・志願者207名・合格者34名(16%)

旧記事に引き続きの登場です。建築学部だけは志願者が200名超と別格の人気ですが、それ以外の学部は募集枠を大きく超える合格者を出しており、合格率5〜7割の学科が多いです。

9.日本大学 生産工学部 全9学科(総合型選抜 第2期(授業型))

  • 出願期間2026年11月16日〜11月24日(書類郵送、郵送必着)
  • 選抜方法一次(最終)=書類審査、模擬授業・授業内課題、面接
  • 出願要件特になし
  • 出願区分併願
  • 2026年度入試の結果応用分子化学科は募集7名・志願者6名・合格者6名、環境安全工学科は募集7名・志願者5名・合格者5名(いずれも合格率100%)、電気電子工学科は募集6名・志願者7名・合格者6名(86%)、土木工学科は募集9名・志願者12名・合格者9名(75%)、機械工学科は募集7名・志願者13名・合格者7名(54%)、建築工学科は募集9名・志願者22名・合格者10名(45%)

旧記事に引き続きの登場です。旧記事の時点では第1期・第2期とも基礎学力検査がありましたが、2027年度入試の第2期は模擬授業と授業内課題に置き換わっており、ペーパーテスト自体が不要になっています。

要件なし・併願可で11月下旬まで出願できる、貴重な枠です。

10.実践女子大学 文学部 国文学科ほか(総合型選抜II期 高校時代活動アピール方式)

  • 出願期間2026年11月2日〜12月9日(Web出願登録・書類郵送とも、書類は必着)
  • 選抜方法一次(最終)=書類審査、面接、口頭試問
  • 出願要件高校時代の活動実績(大会・コンテスト実績、英語外部検定CEFR B1相当以上、リーダーシップ活動・ボランティア、3ヵ月以上の海外留学など)のいずれかに該当し、証明資料を提出できること
  • 出願区分専願
  • 2026年度入試の結果国文学科は募集2名・志願者3名・合格者2名(合格率67%)、英文学科は募集1名・志願者1名・合格者1名(100%)

旧記事に引き続きの登場です。同じII期には「探究学習・プレゼンテーション方式」(書類審査、面接・口頭試問またはプレゼン・口頭試問、要件なし)や「基礎学力試験方式」(書類審査、筆記試験、併願可)もあり、国文学科の基礎学力試験方式【併願】は募集2名・志願者16名・合格者12名(75%)でした。

12月上旬まで出願できるので、受験校を後から足したい人にも向いています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は2027年度入試で10月以降に出願が可能な大学のうち、「小論文が不要な大学」10選をご紹介しました。

小論文の代わりに筆記試験や口頭試問が入るケースも多いので、「何が課されないか」だけでなく「何が課されるか」もセットで確認してみてください。

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