考え方2027年度入試読了 約3分

倍率が高くても諦めなくて大丈夫!(2027年度入試版)

総合型選抜における「倍率」の捉え方。数字に振り回されないための考え方。

なかてつ(中村 哲朗)Pyxis Lab 共同代表/約700大学の募集要項を毎年読み込む人

どうも、「日本一、総合型選抜の募集要項に目を通している男」なかてつです。

この記事でわかること
  1. 「倍率」は「合格難易度ではない」!?
  2. 私立の方が穴場は多い!

「倍率」は「合格難易度ではない」!?

一般的に受験において、倍率というのはかなり重要な要素として扱われています。当然、「倍率が高いと突破が難しく、逆に倍率が低いと簡単」という認識ですよね。

しかし、大学受験においては必ずしも倍率が難易度に直結するわけではありません。

そもそも倍率は「受験者数/募集人数」で計算されます。募集人数が5人のところに50人が受験しにくれば倍率10倍です。

逆に4人しか受験しなければ倍率0.8倍で、これがいわゆる「定員割れ」です。ここで普通に考えれば、倍率10倍の方がどう考えても合格しにくい気がしますよね。

ところが、データを見ていくと「意外とそうでもない」ということがわかります。端的に言うと「募集人数を明らかに超えた人数に合格を出している」ということで、言い換えると「募集人数も倍率もほとんど意味のない数字になっている」ということです。

例えば愛知県で人気の高い「南山大学」の外国語学部英米学科(総合型入試・資格・検定試験活用型)は、2026年度入試の結果だと募集枠12名に対して54名が志願し、倍率は5.4倍となっていますが、最終的には志願者の83%にあたる45名が合格を勝ち取っています。

他にも日本女子大学の文学部英文学科なども、募集枠10名に72名が志願して倍率は7.2倍ですが、59名が合格して合格率は82%を叩きだしています。

こうした「倍率3倍以上なのに合格率80%以上」という事例は、2026年度入試の結果だけで全国に300件以上存在しており、面白いものだと倍率20倍なのに合格率100%というところもあります。大阪学院大学の経営学部経営学科(総合型選抜・オープンキャンパス参加型)は募集枠4名に対して80名が志願し、80名全員が合格。

岐阜協立大学の経営学部スポーツ経営学科(課外活動方式)も募集枠14名に87名が志願して87名全員合格、倍率17.4倍で合格率100%です。ここまでくると、募集枠の数字は「目安ですらない」と言ってよさそうですね。

私立の方が穴場は多い!

ちなみにこれらは国公立ではほとんど見られません。先ほどの「倍率3倍以上・合格率80%以上」の300件超のうち、国公立大学はたった1件(名寄市立大学 保健福祉学部 社会福祉学科:募集枠14名・志願者20名・合格者18名、倍率4.0倍で合格率90%)で、残りはすべて私立大学でした。

私立の、更にいうと文系に多いです。予定よりたくさん取っても講義室に収まる人数なら問題なかろうといった感じでしょうか。

就活では、企業からすると「人を取る=コスト」になるので戦略に合わせて予定通りに収める必要がありますが、大学は「人を取る=お金が入る」なのである程度無理のない範囲でたくさん取るインセンティブがあるので当然ちゃ当然ですね。

やはり難易度は倍率だけで見ずに、合格率や選抜方法、募集人数、出願要件などさまざまなデータを総合してみる必要がありそうです。

まとめ

倍率が高いからといって、それだけで諦める必要はありません。「何人志願したか」ではなく「何人合格したか」まで確認して、自分に合った出願先を選んでいきましょう。

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