合格率2027年度入試読了 約6分

思ってたより難関かも!? 合格者0名の大学をご紹介!(2027年度入試版)

志願者がいても合格者が出なかった「合格者0名」の募集枠。難易度の高さを学部学科単位で見る。

なかてつ(中村 哲朗)Pyxis Lab 共同代表/約700大学の募集要項を毎年読み込む人

どうも、「日本一、総合型選抜の募集要項に目を通している男」なかてつです。

この記事でわかること
  1. 「合格者0名」という壁
  2. 2026年度入試で「合格者0名」だった学部学科

「合格者0名」という壁

3年生はいよいよ本格的に自分が受験生だという自覚が湧いて来る頃ではないでしょうか。今回は、データから見ると明らかだけど、普通に情報収集していると意外と気づかない「攻略難易度の違い」に焦点を当て、なぜか合格者が出にくい「合格者0名」のところをいくつかピックアップしてご紹介していきたいと思います。

募集枠がそもそも1~2名くらいしかなく、志願者も数名という状況で合格者が0というのはままあるんですが、今回は「2026年度入試で志願者が5名以上いたのに合格者が0名」だった学部学科を対象にしました。2027年度入試の募集要項が出ている範囲でこの条件に当てはまるのは、全国で国公立9件・私立10件の計19件。

そのなかから国公立・私立をバランスよく8つご紹介します。

※志願者・合格者は2026年度入試の結果、募集枠・出願期間・選抜方法は2027年度入試(2027年4月入学)の募集要項に基づきます。

2026年度入試で「合格者0名」だった学部学科

【国立】お茶の水女子大学 生活科学部 人間生活学科(文系総合型選抜・新フンボルト入試)

募集枠:2名 志願者:16名(倍率8.0倍) 合格者:0名

出願期間:2026年8月28日~9月2日/選抜方法:一次:書類審査、レポート作成(プレゼミナール受講)、二次:レポート作成、グループディスカッション、面接/出願要件:外国語検定のスコア・級の提出が必須(基準なし)、調査書A段階以上を推奨/専願

お茶の水女子大学の「新フンボルト入試」は、文系が募集枠2名のところに16名前後が志願するのが毎年の相場で、文教育学部の各学科も合格率は6~25%とかなりの難関です。その中で生活科学部の人間生活学科は16名が志願して合格者0名。

志願者は多いのに合格者が出ないという、今回のテーマそのものの事例です。

【国立】千葉大学 法政経学部 法政経学科 経済学コース(経済学特進プログラム総合型選抜)

募集枠:5名 志願者:10名(倍率2.0倍) 合格者:0名

出願期間:2026年10月19日~10月21日/選抜方法:書類審査、面接、共通テスト/出願要件:英検2130点以上、IELTS4.5以上、TOEFL iBT56点以上など外国語検定の基準あり

千葉大学の総合型選抜は全体的に倍率こそあまり高くないように見えるんですが、合格率が厳しめというのが従来からの傾向です。法政経学部の経済学特進プログラムは募集枠5名に対して志願者10名、倍率2.0倍と一見狙い目に見えますが、合格者は0名。

共通テストが選抜に含まれているので、そこで基準に届かないと面接の評価にかかわらず不合格になりうる、というタイプの入試です。

【国立】山梨大学 工学部 工学科 機械工学コース(総合型選抜II)

募集枠:3名 志願者:9名(倍率3.0倍) 合格者:0名

出願期間:2026年12月10日~12月17日/選抜方法:書類審査、共通テスト(来学不要)/出願要件:特になし/専願

同じ機械工学コースでも、共通テストを課さない「総合型選抜I」は募集3名・志願者9名・合格者3名。一方、共通テストを課す「総合型選抜II」は同じく9名が志願して合格者0名でした。

同じ学科でも方式によってこれだけ結果が違うので、募集要項の「どの方式か」まで見るクセをつけておきたいところです。

【国立】大阪大学 外国語学部 外国語学科 日本語専攻(総合型選抜)

募集枠:3名 志願者:7名(倍率2.3倍) 合格者:0名

出願期間:2026年11月2日~11月7日/選抜方法:一次:書類審査、二次:小論文、口頭試問、共通テスト/出願要件:英検・TOEFL iBT・IELTSのいずれかのスコア提出(下限基準の明示なし)/専願

旧帝大の総合型選抜で、志願者7名に対して合格者0名。小論文・口頭試問に加えて共通テストも課されるので、「総合型選抜だから筆記は軽め」という感覚で臨むと厳しいところです。

【国立】奈良女子大学 工学部 工学科(探究力入試「Q」Q2型・スクエア)

募集枠:10名 志願者:6名(倍率0.6倍) 合格者:0名

出願期間:2026年8月25日~9月6日/選抜方法:一次:書類審査、二次:データ・資料の分析、レポート作成、ディスカッション(グループ・個別)/出願要件:特になし/専願

今回いちばん注目してほしい事例です。募集枠10名に対して志願者6名と、定員割れしています。

ですが、合格者は0名です。2025年度入試では同じQ2型に23名が志願して8名が合格していたので、志願者が減ったからといって合格のハードルが下がるわけではない、ということですね。

倍率や偏差値だけで志願先を選ぶことの危なさがおわかりいただけるのではないでしょうか。

【私立】東京電機大学 未来科学部 情報メディア学科(総合型選抜 AO)

募集枠:2名 志願者:13名(倍率4.3倍) 合格者:0名

出願期間:2026年9月7日~9月10日/選抜方法:一次:書類審査、二次:プレゼン、面接、口頭試問/出願要件:指定科目の履修、評定平均が数学3.5以上かつ外国語3.5以上/専願

私立の中では志願者が最も多い13名で合格者0名。評定要件をクリアして13名が出願し、全員不合格というのはなかなかです。

2027年度入試は募集枠が3名から2名に減っています。

【私立】早稲田大学 教育学部 国語国文学科/社会科 地理歴史専修/理学科 地球科学専修(地域探究・貢献入試)

募集枠:各2名 合格者:0名

出願期間:2026年9月1日~9月10日/選抜方法:一次:書類審査、二次:筆記試験、三次:共通テスト/出願要件:特になし/併願可

早稲田大学の「地域探究・貢献入試」は、学部ごとに合格の出方がかなり違います。法学部は54名志願で5名合格、文化構想学部は86名志願で10名合格と合格者は出ているのに、教育学部の国語国文学科・社会科地理歴史専修・理学科地球科学専修は合格者0名。

人間科学部の3学科(人間環境科学科・健康福祉科学科・人間情報科学科)も合格者0名でした。三次選抜が共通テストなので、年明けまで結果が確定しないのも特徴です。

【私立】中央大学 商学部 会計学科 フレックスPlus1・コース(外国語能力特別入学試験)

募集枠:2名 志願者:5名(倍率2.5倍) 合格者:0名

出願期間:2026年10月2日~10月9日/選抜方法:書類審査、小論文、面接/出願要件:英検準1級以上、TOEFL iBT68以上、IELTS6.0以上など出願する外国語の外部試験基準/併願可

出願要件の語学基準が高く、それをクリアした5名が出願して合格者0名。語学力は出願の「入口」であって、小論文・面接で問われる中身は別、ということでしょう。

まとめ

倍率5倍で合格率8割越えなどという「倍率が高いのに合格率も高い」というパターンがある一方で、このような、仮に志願者が多くても(あるいは定員割れしていても)合格基準に達していなかったら全員不合格、というところもあるわけです。

総合型選抜に限らず、受験は情報戦です。志望先を決めるときは倍率や偏差値だけでなく、「実際に何人受かっているか」まで必ず見るようにしましょう。

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